黒味噌しょうが

黒味噌しょうが(¥700)

【2008年10月1日オープン】

 我が第二のホームたる、大学時代を過ごした狛江に、注目の新店が登場したということで、早速行ってきました。
 お店の名前は『バオバブの木にバナナがなった』。なんてインパクト重視で意味不明な名前・・・。もうちょっとちゃんと考えようよ。それとも、店主さんが南洋好きなのかなあ。
 それにしても、狛江の駅前のどこにできたのかとヤキモキしてました。もしかして、『ぼっけもん』がなくなっちゃったのかなあ、とか。ええ。あそこは狛江時代によく行っていたので。でもね、ぼっけもんはちゃんとあって、無くなっていたのは『東秀 狛江店』でした。ああ、あそこも金欠のときには重宝したなあ。味は『餃子の王将』をさらにチープにした感じだったのですが、価格には十分見合う内容でした。

 お店はカウンターのみ。内装にかなり手を加えていますが、おおよそは居抜きみたいです。厨房の広さもそのまま。ただ、ポリネシアっぽいインテリアもありますね。

 変わったメニューである「黒味噌しょうが」にしてみました。食券を渡す際、辛さを聞かれますので、辛口にしてみました。
 とりあえず、スープを一口啜ってみると、なるほど。味噌の中になかなかに強い生姜の風味を感じます。ほほう、これは温まりそうだ。それにしても、何となく感じるこの魚介の風味は・・・これって旭川の味噌じゃない?店員さんに聞いてみると、「店主が旭川で修行してまして」とのこと。後で調べてみたら、旭川の『光林坊』という旭川味噌で有名なお店の息子さんなんだとか。ほうほう。
 旭川と言えばもちろん正油ラーメンが有名ですが、ここには正油がありません。しかし、味噌も札幌とは違う個性があって、これまた旨いんですよ。札幌もそうですが、北海道はほとんどの地域で「正油・味噌・塩」の三種類を揃えており、しかもそれぞれ地域で三種類ともに個性があるので、最も有名な味以外もオススメなんですよ。まあ、私は旭川は正油が一番好きですけど。それにしても、実家のお店が味噌がウリなのは、個性を出すためなのかなあ。旭川は、東京の人間から見たらビックリするほどラーメン店がありますからね。ちなみに、作り方は札幌風のフライパンでスープごと野菜を炒める方式でした。
 麺は、旭川の須藤製麺から空輸だそう。やや細めの縮れ麺です。たぶん、旭川では細い方だと思います。スープと良く絡んで、美味しいです。
 それにしても、辛口は辛さ自体はそれほどでもないのですが、生姜と相俟って、すんごく身体が温まります。これは、北国ならではの冬向けの一杯。黒味噌は黒大豆を使った味噌を使用しているそうなのですが、通常の味噌を食べてみないと、どう違うのかはわからないです・・・。


バオバブの木にバナナがなった

 262杯目/2008年

東京都狛江市東和泉1-20-1
小田急小田原線 狛江駅下車 徒歩1分(狛江駅東口商店街)
TEL:03-3489-8370
駐車場:なし(近隣にコインパーキング有り)
子連れ:−
《11:00 - 20:00頃[水曜定休]》